2015年1月15日木曜日

教場


長岡弘樹さん、本屋大賞2014年の6位だった作品
去年の7月に予約したときは365人待ちだったので結構な人気だったことになるけどそんなに待たないで読めた
警察小説というくくりもあるかもしれないけど、犯罪捜査みたいなものは一切なし、入学から卒業までの学園モノと見たほうがいいと思う

見た目は長編だけど連作短編ですね
主人公が代わるためか、大きなストーリーは無いと言って良く、連作性は薄い
それぞれの話は十分面白いけど、それ以上のものはなし

読んでいて、佐藤浩一のテレビドラマ「日はまた昇る」が常に頭に浮かんできた
すごく似てます
調べたらこのドラマは2011年の放送で井上由美子のオリジナルのようだけど、内容的に似すぎ
本作は2009年以降雑誌で連載されていたようなので、井上さんが本作に影響を受けてドラマを書いたのかもしれない
ストーリー的には共通点はないけど、設定が酷似している

ということなので、警察小説に新しいジャンルを作ったという評価があるようだけど、私はそういう目新しさを本作からは感じることは出来なかった
後日談をシリーズで読みたいと思うほどの出来ではないし、この作者の違う作品を読んでみたいとも残念だけど思わなかった

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