2015年2月18日水曜日

ふくわらい


西加奈子さんが直木賞をとる前に候補作として上がったときの作品
西さんの作品って、そんなに読ませる本ではなくて読後も微妙なんだけど、不思議と別の作品も読んでみたくなる
しかし私が読んだ二つの作品だと直木賞まではには足りないと思われ、でも受賞作はさすがにすぐは読めないので、受賞前に候補になって評判も好かった本作を読んでみた

これは結構読ませる作品に仕上がっている、不思議な話だけどテンポがよくメリハリもある
そして前に読んだ作品が内面にとどまり続ける作品だったのと比べて、本作は外に開かれる作品になっていて、多分これは作者の作家としての成長みたいなものなんだと思う

しかし、私が面白く感じたのは前半の内面部分の話だった
外に開かれるところはちょっと筋に無理があると思うし、面白くない
当然ラストもすっきりしなかった

前に読んだ二作品のほうが、退屈だったけど心に残る作品だった
本作は面白いけど心にはそれほど残らない
難しいな~

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