2015年2月23日月曜日

悪果


黒川博行さん、最近なので抜けてたけど去年の上期の直木賞作家だった
受賞作はさすがに300人以上待ちだったので、前の年に直木賞候補になっていた本作を借りてみた

ミステリなんだろうけどノンストップ系ではない
かなり細部が書き込まれていて、テンポは良くない
結構厚い本だけど半分くらいまでは何を書きたいのか良くわからなかった

中盤過ぎて人が死んでからは俄然本題に入ってきて面白くなるけど、いろんな人が絡んできて複雑になり、見通しは良くない
読み通してみるとミステリって云うよりは悪漢モノ
しかも警官の不正だからかなり変わったテーマだと思う
ルパンのような泥棒モノはあるけど、現職警官の不正をメインに据えて堂々とラストまで引っ張ったのは作者の力量を良くあらわしているのかもしれない
しかし、違う作品も読みたいとは思わないかな・・・

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