2015年5月9日土曜日

斜陽


太宰治、昨日読了

ふと青空文庫のことを思い出した
iPhoneで読めないのかな?
読めました、ちゃんと青空文庫アプリがあって、検索・ダウンロード・読みがスムースに出来ます
当然どこまで読んだかは記憶されているし、表示される行数や文字数も変えられます
なかなか良いアプリ

で、読んだのがこれ
漱石の猫も落としたけど、斜陽をちょっと読んだら一気に引き込まれた
太宰は新潮文庫版で若いころ全部読んだ、文章がすごく好きだった
読書ノートを読み返したら斜陽は62年の10月に読んでたので丁度30年前、銀行に就職した年になる
そのときは5点満点で4点をつけていたけど、今回の感想としては2点位かな

一気に引き込まれはしたけど、弟が出てくるあたりから興味が急に醒めてきた
弟は太宰なのかな、どうしようもないやつ
上原も太宰なんだろうか、こいつもどうしようもない
こういう生きていても仕方ない的なことをくどくどやりだしたとたんに面白くなくなった

かずこの一人称部分は太宰の面目躍如で、実に生き生きとしていて面白いんだけど、後半が全く駄目だと思う
基本的に太宰に長編は無理なのかなとも思った
太宰が書けるのは断片だけで、そこには光るものがあるんだけど、それを長い一つながりとして纏め上げる力は太宰には無かったんじゃないかと思う

しかし30年前の私はこの作品に4点をつけた
若さがあればこの後半を高く評価できるのだろうか??

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