2016年11月4日金曜日

ルパンの消息

横山秀夫さんの「幻の」デビュー作だそうです


冒頭のつかみはいかにも記者出身の作者さんらしいし、時間を切った設定でノンストップ系でぐいぐい進むのかなと期待したけど、話が過去に遡ってからはスピード感はなくなる
金庫の中に残っていた紙片などは無理筋だし、犯人の行動にも納得感が今ひとつ
複雑に絡まりすぎた筋は、最後のどんでん返しでもすっきりと一本の糸にはなりきれてないと思う

読んでいて面白いのは間違いないし、熱烈な作者のファンの方なら、スケール感のある本作を意欲作と評価するのだろうけど、私は少なくともミステリとしては評価出来なかった

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