2019年9月5日木曜日

オーダーメイド殺人クラブ


読む本を探しに久しぶりでカーリルを覗いたらこの本が登録されてた
辻村さんはものすごい才能だなあと思ってたけど近年は全くだめってのが私の評価。でもやはり興味はあるので若い頃の作品を借りてみた
つもりだったんだけど、私の勘違いで本作は若い頃の作品じゃ無かった
出版は2011、「本日は大安」「水底フェスタ」と同じ年
もう作者がダメになってる年代でした

で、本作だが、ある意味辻村さんらしい終わり方で良い話だが、延々と描かれる中二女子のうんざりするような世界と猟奇的な世界でずっと引っ張ってきた落としどころがここか、という印象。
小説としてのまとまりが無いというか、文庫の解説のように「中二の面倒な初恋話」と読めば良いのかもしれないけど私はそうは読めず、不満ばかりが残った
それは「凍りのくじら」でも感じた居心地の悪さに近い

私は「ゼロハチ」「ツナグ」を読んで感動したんだけど、この二作が特別素晴らしい作品だったのか、たまたま当時の私が辻村ワールドに共感できる精神状態にあっただけなのか
再読するつもりは無いので何ともだけど少し残念だった

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