2022年8月15日月曜日

滅びのシャングリラ

 
凪良ゆうさんです
最近町田さんと凪良さんをよく読んでるんだが、どっちかというと凪良さんの方が私は好きかな
町田さんは立ってる場所がすごく普通でそこから優しく深く心をえぐるような作品を書かれてると思いますが、凪良さんはそもそも立つ場所が違うような。そこが面白いというか、魅力かな。
でも本作に関しては割と普通の位置に立ってるような?
設定がそもそも異常だからかな。といいつつも、実は終末モノってそれほど異常でも無くて、テーマとしては結構普通というか。最近では井坂さん、三浦しをんさんで読んでる。
凪良さんとしてどう書くか、ということになるわけだけど。

最初はぐいぐい引き込まれた。特にヤクザのお父さんのあたりからは温度がどんどん上がってく感じだった。
しかし、ラストの話が、こう来たか、というところではあるけれど、今ひとつで、全体としても、?な感じだった。
最後の目線は高校生の彼女を期待するところだけど別の角度できた。それは良いとしても私としてはどこかしっくりこないまま終わった。

ラストが決まっているお話の収束は難しいのかもしれないけど、私は最後まで親子の様子を読みたかった。できればサプライズも欲しかった。
贅沢かもしれないけど、凪良ゆうさんにはそういうモノを期待してしまう。

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