2009年10月15日木曜日

スプートニクの恋人 2

スプートニク読了。
村上春樹な小説でした。ラストあのままで終わるのだろうと思ってたら意外な結末、ハッピーエンドと思ってよいのか。短編小説のラストみたいな幕引きで、そういう意味では村上春樹っぽくないともいえる。
僕が語り手の小説だと思ってたら、いつのまにかやっぱり僕の小説になっていたことにラストで気づかされた。そういう意味でも村上春樹っぽくもありそうでないとも言えそうですね。
春樹氏の小説は、登場人物は多くないけど、登場する人物、特に脇役が非常に魅力的だ。「僕」が極端にワンパターンなのに比べて、脇役は多彩で生き生きとしている。カフカの大島さん、ねじまき鳥のシナモン、この小説だとミュウ。こんな素晴らしい人物を創造できるのになぜいつも僕は同じなのだろう???

これでとりあえず村上春樹は終了です。1Q84のBook3は来年夏になるようなので、それまでは春樹氏ともお別れかな。
で、今は大江健三郎の「芽むしり仔うち」を読んでます。大江健三郎だ!!
悩んだ末、本棚の大江健三郎全作品に手が行ってしまった。面白いかな?読んだのは学生か、就職して間もない頃だったはず。20年以上前になる。大江健三郎全作品は、大学の先輩の女性にもらった本だ。彼女は大学時代の彼とまだつきあってるようだが結婚はしていない、不思議な関係を続けている。今どうしているのかな~。
ま、それは関係ないです。大江健三郎を読んでいきます。

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