2009年10月2日金曜日

ノルウェイの森

ノルウェイの森、今日読了。
冒頭から結構うまい語り口でいかにも村上春樹。
しかしどうにも静かな話でイベントに乏しく、ちょっと読んでてつらいと思って読んでたら、上巻の終わり、直子の療養施設に行くあたりから俄然面白くなってきた。
考えてみると、1Q84やカフカは、最初から随分面白い、読ませる小説なわけだが、ちょっと村上春樹っぽくない感じもあって戸惑ったのだった。そういう意味ではこの本は非常に村上っぽい小説なのかもしれない。
この小説はあちらの世界も無く、単一視点で淡々と語られていくわけだが、これが村上春樹の本質かもしれないとも思った。

そしてラストまで一気に読んだが、不覚にも感動してしまった。
ノルウェイの森は大ヒット作品だっただけに、昔からの村上ファンとしては大衆受けしたこの小説を少し馬鹿にしていた部分もあった。
しかし読み返してみると、非常に内省的でいかにも村上らしい作品。余分な仕掛けもなくストレートな村上春樹が出てるのだなあ。

ラスト以降はどうなるのか気になる。冒頭の雰囲気からすると緑とはやっぱりうまくいかないのだろうか。ドイツに行って何をするのかな。永沢さんと会う??

自分ときちんと向き合った、非常にまじめな小説だったと思う。
映画化されるようだが、松山ケンイチがどう演じるのか楽しみ。
村上作品ってそういえば映画化は初めてなのかな。
あんまり映像化のイメージわかないね。カフカは映画向きなんじゃないかな。
これからどんどん映画化されるようだとまた楽しみが増えますね。

次はノルウェイの森にも出てきたグレートギャッツビーを読むつもりだったのに、本棚を探してもなかった、なぜだ???、残念。
で、村上の短編、蛍・納屋を焼くを読むことにする。
明日で今週も終わり。どれくらい読めるかな。

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