2011年10月9日日曜日

最近聴いたゴルトベルク 2


続きです。

◎ワイセンベルク
 ゆったりとしたアリアですが響きの少ない乾いた音でくっきりと聴かせます。しかしこの人の演奏って、ピアノロールを聴いてるような印象なんだよなあ。機械的というか。私は基本的にロシアの力任せ系のピアニスト好きだし、ワイセンベルクも好きなんだけど、ゴルトベルクに関して言えばちょっと物足りないかな。ラフマニノフは良いんだけど。
◎シフ
 今色々ゴルトベルクを聴いててネットで調べたりしてると結構シフ版のことに触れられていたので聴き直して見ました。チェンバロっぽいアーティキュレーションがいやらしいです。装飾も多いです。軽やかだけど、あんまり好きじゃないです。いじりすぎ。
◎コロリオフ
 初めて聴く人です。玄人受けする人らしい。ネットで調べたら構造が明快、みたいなことが書いてあったけど、聴いてみてまあ納得。しかし明快な構造性を持って弾かれたものに心が動くかどうかは別問題ですね。
全体的に感情に流されずくっきりと弾いてる感じ。全部繰り返してますが、2回目は結構装飾してます。すごく好きでもないかな。
◎ガブリロフ
 これは初聴きじゃありません。ちょっと昔MDで音楽を聴いてた時代にずいぶん聴いたもの。改めてPCで聴いてみて、音質の良さにまずは驚き。ゆったりとしたテンポながら粒のそろった響きにちょっと感動。ロシアの人なのでガンガンピアノをたたく系かと思いきや、かなり違います。やっぱり良いです。
◎Kリヒター
 恥ずかしながら初めて聴きました。チェンバロの割にべたべたしてないすっきり系です。リヒターって鬼の印象があるけどこの演奏からは感じませんね。良いです。
◎CaputoPompillio(2Guitar)
 ギター版は聴いてますが、ギターデュオは初めて。ゴルトベルクはハープ版もあるしアコーデオン版というのもありましたね。ギター版はいかにも苦しそうな演奏だったんで、ギターデュオというのはアイデアかな。
しかし珍し系という以上の意味があるかどうかは疑問。繰り返し聴くのはしんどい。
◎シュタットフェルト
 これはコーチャンフォーでみつけて、CDのオビに「この演奏が21世紀を変えた」みたいなことが書かれてたので気になって聴いたもの。たいしたことないです。繰り返しはオクターブ上げて引いたりしてます。工夫なのかな。小細工とも言う。
◎J・ルーシェ
 ジャズです。変わりものというだけですね。バッハのジャズ版って結構あるけど、私はあんまり面白いとは思いません。
◎CameronRoberts
 全然知らなかった人。丁寧に引いてる感じがしたけど、後半結構雑になってるような。
◎Rodmar
 ギターデュオ版を聴いたついでにこれも聴き直して見ました。結構意欲的と言うかテクニカルにも頑張って弾いてますね。単にギターで弾いてみたというだけでなく、きちんとゴルトベルクの面白さが出てると思います。
◎Etovosh
 これもギター版の聴き直しですが、テンポゆったりでよく響く演奏です。しかし早い変奏はつらそう。ゆっくりと言うよりつらそうに聞こえるなあ。
◎ニコライエワ
 ロシアのバッハ専門の女流という印象しか無くて、あんまり好きじゃなかったんですが、落ち着いたいい演奏だと思います。意外と良かったな。

ここのところゴルトベルク聴き過ぎました。
ちょっと飽きてきた。
でもバッハやっぱりはいいなあ。

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