2011年10月21日金曜日

ホロヴィッツ


最近バッハばかり聴いていたのでふっとホロヴィッツを聴いてみたらちょっとびっくりしました。
ホロヴィッツといえば強烈な打鍵のイメージが強かったのですが、今回聴いた1986年のモスクワ・ライヴは繊細なピアニッシモがものすごく美しく響いてました。
昔あれだけ聴いたホロヴィッツだったのに、実は全く分かっていなかったか??と思わされました。

私がクラシックを聴き始めたのは小学生の頃でFMのエアチェックが中心でしたが、最初にファンになったピアニストがホロヴィッツで、大枚はたいて買った2枚組のヒストリカルリターン(1965年)はずいぶん聴きました。
ホロヴィッツってピアノの音がそもそも他のピアニストとは違うなあと思ったものでした。ただそれは強烈な打鍵とテクニックという意味で、繊細なピアニッシモという印象は全くなかった。
なぜ今になってこんな印象を抱くのかと思って他の録音も聴いてみましたが、驚いたことにやっぱり強烈な打鍵しか聴こえてきませんでした。

今回の私の印象はモスクワ・ライヴに特有のものなのかもしれない。
ホロヴィッツの晩年ということもあるだろうし録音の技術向上ということもあるんだろう。しかしもしかしたら私の側の問題、私の年齢ということもあるのかもしれない。
今の私はホロヴィッツのラフマニノフの2番のソナタを聴きなおしてみてもあんまり心が動かなかったので。

まとまりませんが、ホロヴィッツの素晴らしさを改めて認識したという話でした。

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