2014年3月15日土曜日

小林秀雄対話集(途中)


小林秀雄です、講談社文芸文庫のものを借りました。
アマゾンで本を探していて、「この商品を買った人はこんな商品も買っています」というところだったと思うけど、小林秀雄の対談集があって、何となく懐かしくなって借りたもの。

小林秀雄はいろんな作品が入ったぶ厚い本が我が家にあって、学生時代は読んだはずだが記憶はほとんどなし。モオツアルトの走る哀しみというフレーズくらいかな、記憶にあるのは。
それよりも、小林秀雄と言えば「飴のように長く延びた青いなんだか」、と言うフレーズが私の頭にこびりついていて、これは大学受験用の現代国語の参考書で、「現代国語精講」みたいなタイトルの文庫本(!!)だったと思うけど、この参考書のなかで解説されてたフレーズだったと思う。どういう意味かはさっぱり記憶に無いんだが。
ちなみにこのフレーズをネット検索したところでは、これは「無常ということ」の中のフレーズで、正しくは「過去から現在へ飴のように伸びた時間という蒼ざめた思想」となっていた。どういう意味かわからないことには変わりなし。

で、本書ですが、難しい議論は当然ありますけどそんなにむつかしくもなく、なかなか面白いです。昭和の時代の本だなって感じはします、話してる内容が古いというか、当時は最先端の話をしていたのかも知れないけど、今から見ると文学史的な話に感じたり。
でも対談って一方的に作者の考えを読まされるのと違い、相方の突込みに対する対応もあるので、内容を理解するには結構いいですね。
親しい間柄だと「お前も酔ってきたな」なんて言葉も飛び出したりして、本音の言葉に接するという楽しさもありますね。

ただ音楽関係の本と平行して読んでたんで特に印象に残ってしまったんだと思いますが、この対談集を読んでると、頭でっかちというか、何とか言葉で伝えたがる文学者の姿勢がばかばかしく見えたりもしましたね。言葉の屁理屈で遊んでるだけというか。
実際に音楽やってる人はあんまり理屈言わないです。感じることが大事、みたいな言い回し。そこを文学者は言葉で言おうとする、そこにバカバカしさが漂ってくるように思いました。

でも小林秀雄はなかなか面白い。まだ全部読めてないけど(三島由紀夫まで 江藤淳から)、「無常ということ」も読んでみようかなって思ったり・・・

書きかけ

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