2018年12月4日火曜日

日蝕


何となく未読だった昔の芥川賞受賞作
図書館で予約上位一覧みたいなものを見てたら平野啓一郎の名前があった
純文学なのに人気あるんだな~ってことで興味がわいて借りてみた

両性具有、日蝕の中で火に焼かれながら射精したその精液が女陰に流れこむ、このシーンは強烈
この場面を描きたくて、それだけのためにこの小説を書いたのかなと思った
ルビなしでは読めない漢字と凝った文体もただこのシーンを効果的に見せるための仕掛けにすぎないような
これは純文学じゃないよなあと思う
出だしは鴎外だけど格調みたいなものとは無縁
だから悪いって事では無いけど、三島よりは京極堂に近いと私は感じた

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