2019年12月2日月曜日

満つる月の如し 仏師・定朝


澤田瞳子さん、火定が良かったのでまた読んでみた
平安時代の政治情勢を背景に、敦明を中心に据えて隆範・定朝の三人の生き方の物語として私は読んだ
当時の男女の恋愛事情も重要なモチーフになっていて結構面白く読ませる
歴史物というと戦国から江戸にかけての時代設定が多いと思うが、澤田さんはもう少し古く古典の時代。清少納言の名前も出てきて、そういう時代は全くわからないだけに読んでいて楽しかった。

ただタイトルに戻って定朝の物語かって事になるとちょっと違うと思う
本作はいくつかの賞を受賞しているようだが、小説の出来としてはまだまだだと私は思う
でも私は好きです、他の作品も読もうと思います

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