2023年6月17日土曜日

ゲームの王国

小川 哲さん 初 読み 人気作家みたいだね コーチャンフォーに行ったらレジの周りに分厚い本が平積み されてて なんていうタイトルだっけ 地図と拳 さすがにそれは借りれなかったけど 本作も結構話題になった作品だっていうような気がする これは待ってる人いなかったので早速 図書館で借りて 読んでみた 

かなり重厚な作品 登場人物 一人一人 描写が細かくて 読みやすいんだか 読みづらいんだか わからん とにかく人が多い 話者がコロコロ変わるので 結構 頭の整理が大変 
カンボジアの 独立戦争が背景 これってSFなの?

下巻 になって 時代が進んでさらに わけわかんなくなってるね また いろんな人が出てきて この小説は一体どこに行くのか さっぱりわからん だけど面白い こういう 一人一人を詳細に描いていく 本筋とはあんまり関係ないように見えても 細かく描くやり方ってすごく ディケンズ 的な あるいはアービング 的な そんな感じがする ものすごい 物語作家ってことになるよね この人

脳波の測定の話がゲームにつながって行く 泥を食べる男の話 不正に激しく勃起する男の話も傑作 わけがわからんものがごちゃごちゃになっている 南米 ホセ・ドノソ ブルジョワ 社会 ああいう物語世界 を思い出した

読み終わってみると 結局 本書は ゲームの 王国 ってことに つきるんだね 長大な物語 わけのわからない 設定 リアルとアン リアル たくさんいる 登場人物は 全く関係のないバラバラの動きをしてるようでいて 入り組んで繋がっている 混沌の中でも 一筋の太い道があって 結局は愛し合う二人の話なのかな 感動的だ これはものすごく面白い 作家のあとがきも いいね 本当に書きたいものを書く  楽しくなけりゃ意味ないよね ゲームの王国そのものってことですね

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