2023年11月5日日曜日

桜の首飾り


千早茜さん
桜にまつわる短編集 神社と美術館のある街が多分共通の舞台だけど作品間に繋がりは無い
最初の作品はちょっと不思議な設定で面白かったがそれ以降はいまひとつ でもラストの2作品は良かった 特に最後の作品は長編でじっくり読みたいと思ったやっぱり長編でじっくり読みたい作家さんかな

春の狐憑き
狐を飼っているという初老の紳士に癒やされる女
白い破片
引っ越しのバイトで知り合った不思議な女と神社で拾った若い女
初花
幼い頃に父と共有した桜の思い出と依存してくる母親と救ってくれた不妊のお姉さん
エリクシール
夫の好みに合わせていたがそれは夫のなくなった妻に似せられていた事が分かり一時のみの不倫に走る女と癒やしてくれた男
花荒れ
男に貢がせる娘と税務調査官と妻をなくした男
背中
ヤクザの父親の背中に彫られていた青い桜の入れ墨を探す女
華の秘色
桜の木の横に見える少女の幽霊は厳しかった祖母 義兄への想いを封じて絵を捨てた悔恨が見せていた

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