2013年8月13日火曜日

ローマ人の物語6 パスクロマーナ


塩野七生さん。

カエサル亡き後のアウグスティスの政治は、カエサル的な華やかな戦いは無いものの先人に学ぶべき知恵としてみるとやはりなかなか面白いです。
巧妙に少しづつ自分の足元を固めていくやりかた、天才カエサルには無いものを持っていたことになるんだと思う。
自分が凡人だと思ってる人にとっては目指すべき人かもしれない。
例えば私。
戦国時代を制したものは結局天才信長ではなく耐えに耐えた家康だったこととつながるのかもしれない。

しかしアウグスティスが何故血のつながりに執着したのかはわからないな。
合理主義者で筋道の通ったことしかやらないようでいて血とはなあ。
人間それぞれこだわりってあるものだということなんだろうか。

塩野七生さんの筆はかなり滑らかになってきてると思う。
安部龍太郎さんのあとで読んだせいかも知れないけど、もともと地図とか資料をふんだんに使った読み物だったけど、それは変わらずで筆の滑らかさでかなり読みやすい本になってると思う。

まだ半分来てないけど先が楽しみです。

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