2013年11月29日金曜日

ローマ人の物語8 危機と克服


塩野七生さん。
文庫版だと全43で23まで来た。単行本だと全15で8だから、半分過ぎたことになる。

この巻はタイトル通りの内容だが、血沸き肉踊るような内容には乏しい。
しかしそれぞれの時代を、人間だけでなく、経済や組織など、いろいろな側面から丁寧に語る塩野さんの筆は十分読み手を惹きつけてくれる。
随所に盛られている警句の数々も、多くの歴史の事実の積み重ねから得た塩野さんなりの教訓であり、う~ん、と腕を組んで考え込みたくなるものばかりだ。

自らが生きた時代の危機を、他のどの時代の危機より厳しいと感じてしまう
平凡な資質の持ち主は、本能的に、自分より優れた資質の持ち主を避ける
嫉妬とは相手に対して能力の劣ることの無意識な表われ

あと半分、読むのが楽しみです。

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