2017年12月15日金曜日

るりはこべ


何年ぶりかの丸山健二
読書サイトをぶらぶらしてたら千日の瑠璃の<究極版>ってのが出版されてることを知った
でもカーリルで北海道の図書館を検索したらどこにも置いてない!!!
丸山健二ってマイナーなのかな~
一応芥川賞作家ではあるんだけど

丸山健二の魅力って力強く湧きだしてくるようなコトバの奔流ですね
時には何を言いたいのかわからない事もあるけど、多彩な比喩に圧倒されながらページをめくる喜びをたっぷり味わいました
作者の力強い言葉って、人間に語らせるよりは千日の瑠璃のように、意外と人間以外に語らせた方が面白いのかもしれない
それでこの薄汚れた誇り高き野良犬ってことになったのかな

設定は近未来なのか自由度が高く、右傾化、秘密警察、テロという全体の流れの中で知性を持った犬を中心に死者の霊魂とのやりとりも描かれ、大噴火のラストは浄化をイメージしてるのかもしれない、物語としても結構面白いです

カテゴライズには意味ないかもしれないけど、これは純文学なのであろうか?
丸山健二の世界としか言いようないね
私は好きです
とにかく作者のパワーに圧倒されました

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