2017年12月9日土曜日

どこから行っても遠い町


これも川上さん
ゆるくつながってる連作短編ですね
町に住む様々な人達、グルっと回って終わるところは意外と収束感ありますね

川上さんの小説を読んでるとゆるい浮遊感というかふわふわ感を感じて、そこが気持ち良い
右でも左でも無い中間に、しかも前後がちょっとずれてそこにあるような感じ
姑に呼び捨てにされて、嫌なのか嬉しいのか、そんなに単純じゃなくて、なんとなく嬉しいよりの、感じ、と表現するあたりです
私はその「長い夜の紅茶」と「濡れたおんなの慕情」が特に好きでした
現実世界から少しの間だけ離れさせてくれる、癒やしというのとはちょっと違うんだけど、そういう要素もあります

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