2019年3月30日土曜日

眼を開く


マイクル・Z. リューインのサムソンシリーズ八作目
傑作ですね
一流のミステリであり人間ドラマであり人間の成長譚でした
前作から10年以上たっての出版だったようで、ファンはさぞかし驚喜したと思います
しかし、読後には一抹の寂しさも・・

前作の衝撃のラストの結末は最初にわかる
そんなことになったんだ、さらに、あれも、これも、え!???
って事で冒頭からワクワクして読み進めるうちに少しづつ繋がっていって・・・
おもしろい!!

セリフのキレ味もどんどん増していってるような気がする
地下鉄の中で何度か思わず笑ってしまった
本作はそういったものに加えて嫌いだった二人を認めることが出来るようになった探偵の人間としての成長がある
眼を開く、だ
スバラシイ

しかし、次に繋がる設定はあるけどラストの収束感も相当あって、私はこれがシリーズの最終作だと感じた
そこが寂しさです
ネットで調べたら最新作が出てるようだが、短編集みたいだし
どんなに長いシリーズにも終わりはあるからなあ
とりあえずパウダーものを借りてあるので読んでみることにしよう

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