2019年8月16日金曜日

空白の時


短編集でした
シリーズは全て長編だと思ってたけどこういうのもあるんだな
雪平シリーズみたいな派手な展開は無いけど血の通った刑事達の地道な捜査を描いていて相変わらず面白い

表題作が一番の出来だと思う
秘密の過去や深い恨みはなくても事件は起こり、もしかしたら謎のままだったかもしれないけどちょっとしたきっかけで犯人は捕まる。
刑事達は変に感情移入していたら身が持たないので事件の一つと割り切ってまた別の事件を捜査していく
リアルな現実を淡々とした筆でさらりと描いていく名人芸
随所に文学の香りも漂わせて良い感じに読めます

2作目はマイヤーのユダヤ教がテーマ
こういう作品はアメリカならではなのかな
死に様を見ろとも繋がる、社会派っぽいところもある
3作目はホースの番だが、これは普通の推理モノで出来も普通だと思う

空白の時:若い娘の殺人事件、生前の行動の謎はわかったけど犯人は謎とは全く別のこそ泥、リアルだ
J:ユダヤ教の司祭殺人事件、容疑者は関係なし、宗教の難しさ
雪山の殺人:若い娘がリフトでストックでさされて死に、さらに殺人が。ホースは彼女との休暇をつぶして犯人を突き止める

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