2024年2月20日火曜日

夕萩心中


連城三紀さん 昔結構好きで読んでた 図書館で前から棚にあったの見てて読みたいと思ってた やっと読めた

久しぶりに普通の小説読んだな って感じですか 安心して読めました 連城さんの小説ってすごく 京都の 雰囲気を色濃く感じるような風情っていうのかなんだろう 日本的な 古きよきもの そういう印象があってそういう部分はものすごくあるんだけど 一方で ミステリー作家としての側面も明確に持っていて 私が読んだ印象としてはその両方がうまく 融合されてるって言うよりは ぎこちなく 2つ出てる 3つの短編は豊かな香りと鋭い 鋭すぎるような冷血な推理とがちょっとアンバランスに配置されてるような ちょっと戸惑いを覚えるような そんな小説だったように思う もともと持っていたイメージと少しずれている部分について ちょっとだけ違和感があった
そういう意味では最後の作品は全く違う 側面 ユーモラス で ほのぼのとしていて気持ちよく読めて 3作の短い 連作 だけどもっともっと たくさん読みたかったなって思わせるような作品だった
やっぱ 連城さんいいよね 私の図書館には 短編集 しかないんだよな ゆっくり読める 長編を また 読みたいね


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