2013年2月12日火曜日

春燈


櫂の続編だけど最初の方かぶっていて、視点を変えて語られる出来事が妙に面白い

櫂だとはっとするシーン、綾子を自分の子として育てていくことを決めるシーンとか
この作品でもそういうシーンありますね、結構鮮やかに描かれてる。物書きとしての力量だな

多感な時期の女の子から女性になるまでをきめ細かく描いている、自伝ならではかな、しかし男の私にはぜんぜん理解できてなかったりするのかもしれない。面白いからいいか。

とにかく物語として面白いね
谷崎の細雪を思わせたりも。あっちほどの耽美的な美しさはないけど一本芯が通ったような力強さがこっちにはありますね

あとがきを読んで作者の身を切るようにして書く姿勢がわかった。書くって大変なんだなと改めて感じました。

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