2013年4月24日水曜日

三四郎はそれから門を出た


三浦しをんさんの書評や本にまつわるエッセイ。
本好きなら大体は楽しめる内容になっている。

最近の私の読書は通勤途上にほぼ限られており、出来れば乗ってる時間を忘れるくらいに本に没頭したい。なので、小説、それも読み出したらやめられない系の小説を読みたい。そうなると自然とエッセイ系は読まなくなっていた。
しかしそれを覆しそうな面白そうなエッセイがあればやはり読むべきだと思い、結構な覚悟でこの本を読みました。
さすがに没頭とまではいかなかったけどまあまあ楽しめたといったところですかね。

タイトルが猛烈に気に入ったのが読むきっかけですけど、漱石の話は全然ありません。ただのタイトルだったんですね。ちょっと残念。

読む本を探すのに、電車に乗って横の人が読んでいる本を盗み見てそれを読むというのがあった。極め付きは、そのうちの一人が白い巨塔の文庫版第二巻を読んでたのでそのとおり、第二巻を読んだというあたりかな。普通その場合は1巻からだろう、そこまでこだわることに何の意味が??と思わせるあたりが楽しい人だな。

あと第五章のタイトルが秀逸、読書ばかりが人生じゃない。
本にまつわるエッセイなのにね、気に入りました。
最後のあとがきにかえても良かった。読書って人とのかかわり、なのかな?

(読みたいと思った本)
大西巨人 深淵  哀川翔 翔、曰く  瀬尾 まいこ 図書館の神様  中西英夫

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