2013年4月14日日曜日

竹光侍


松本大洋さんのマンガです。
連載してるころから独特すぎる絵で気にはなってましたが、ピンポンの作者だったとは知らなかった。
改めてコミックスを通して読みましたが、なんとも独特な世界観にどっぷりはまれます。

まずは絵が圧巻。
バガボンドのような筆の力を感じさせる絵ではないんですが、バガボンドの絵が劇画ゆえの制約を持ってるのに対して、漫画として思う存分デフォルメして描くこの作者の絵は比較は意味ないかもしれないけど井上さん以上だと思います。
とにかくすごい、巻頭にカラーのイラストが毎巻載ってますが、ポスターとして欲しくなりました。
いくらほめてもほめたりません、すごい絵。

対してストーリーはある意味べたですけど十分面白い。
ピンポンのときにも感じましたが、完全に完結した物語であるところが良いです。
人気と勝負の連載漫画で、きっちりと収束する漫画を描くのは難しいんじゃないかなと思いますが、この作者には関係ないようです。

とにかくすばらしい。
この作者はすばらしい。
本作は手塚賞をとったらしいけど、手塚賞には関係ないというか、そんな賞では足りないんじゃないかな。とにかくすばらしい作品でした。

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