2019年1月19日土曜日

鳩の撃退法


直木賞を受賞したのに今ひとつ人気作家とは言えないかもしれない佐藤さんのゲス津田もの
去年佐藤さんの面白さを再発見してこれは読んどかなくちゃと思い予約しておいたんだった
予約は20180418、結構かかりました
どうしてこんなに待たされたのかというと多分、文庫だから
ハードカバーなら待たずに借りれてた(・∀・)
佐藤さん面白いのにね、ちょっとわかりづらいんだよなあ
そう考えると月の満ち欠けなんてよく直木賞取ったと思いますわ(・∀・)ノ

で、本作だけどある意味月の満ち欠け以上に読みづらいかもしれない
時間軸のずれはもとより、入れ子構造というか、作中作で虚構と現実が混ざる
ふと筒井康隆を思い浮かべたりして・・・・古すぎか(-_-)

悪銭身につかず、みたいな教訓は横において、ミステリ感覚で謎解きを単純に楽しめば良いと思う
それが佐藤ワールドの楽しみ方、なのだと思う( ´∀`)

佐藤さんの持って回ったイヤミな言い回しはほぼ津田そのものですよね
でも下巻でそういう言い方は全然面白くない、みたいなことを登場人物の女性に言わせてた
佐藤さんも十分わかってるんだなあ
放蕩記の後書きに、佐藤さんは津田とは全く違う生真面目な小説家、みたいなことが書かれてた
私は津田と佐藤さんを重ねてみていただけにちょっとびっくりで、本作もそういう目で読まざるを得なかった
でも津田は佐藤さんの理想像なんだと思うんだが・・・

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