2011年12月1日木曜日

ある閉ざされた雪の山荘で


東野さんです。
義父が札幌で入院してまして、少し回復したので何か本が読みたいと言われて借りたものです。単行本は重いので文庫本で、という注文でしたが、図書館って文庫は少ないですよね。とりあえずどんな本が好きかもわからないので無難なミステリーということで借りたうちの一冊です。

さすがは東野さん、面白いです。
本作はミステリーというよりは本格推理物です。犯人捜しを主人公と一緒に楽しむ本ですね。
しかし人間劇はしっかり描かれているし個人の書きわけもくっきりしていてわかりやすいし、後味も良いし、私は犯人は何となく途中でわかりましたけど、細部のトリックは複雑で謎解きも十分おもしろかったし、すごく良かったです。

難を言えばトリックが大がかりすぎるのか、全体に不自然感は否めないことと、人間劇をもっとじっくり書いてほしかったかな、という程度かな。
しかし東野さんははずれがないですねえ。

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