2014年8月20日水曜日

ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。


さっき読了、辻村深月さん。
直木賞作家だけど受賞作の「鍵のない夢を見る」は短編集だったので、長編だけど「冷たい校舎の時は止まる」みたいに長すぎない本作を借りてみた

読んでる間は色々と不満があったんだけど、今、不覚にも感動してしまった
29歳の女の子が書いた女の子小説に感動してしまった・・・

この人は持ってる人だなあ
私は父と息子モノには弱いんだけど、母と娘モノってのもありだよなあ、参った

比較しちゃ失礼かもしれないけど、朝井リョウさんの何者
桐島は良かったけど、何者はぎゅうっと絞りながらひねり出した作品のように感じた
でもカラダの中からふつふつと沸き上がってくるものを抑えきれないようにして書いてるような人もいるよね
辻村さんにはそういうものを感じました

wiki情報だが、この作品って吉川英二文学賞の新人賞候補になってる、でも冷たい校舎で賞をとった6年後だ、文学賞の新人ってどういう定義なんだろう?
この作品はNHKのBSでドラマ化の予定だったけど、作者が一旦許諾したのを反故にしてNHKから訴えられて裁判になってるようだ
骨のある作者さんだなあ
親との関係のところでNHKと折り合わなかったらしい、でもそこって本作の核心、譲れなくて当然だろう、NHKはよほど変な脚本にしたのかな?

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