2014年8月28日木曜日

私の男 直木賞選評


私の男って作品が直木賞をとった理由がわからなくて、受賞時の選評ってのを読んでみた
選考委員は9人、ベテランの作家さんばかりだけど、意見は分かれてる

林真理子と渡辺淳一は全否定に近いんじゃないかな、でも否定の理由が良くわからない
宮城谷さんも否定派だけど、よくわかる、同感だ
本作は面白い構成だけどわかりづらさは無くすっきりしてて、すっきりしすぎで逆に物足りなさもあったので
北方謙三は評も熱い!血が大きなモチーフになってるが、そこを正面から受け入れて評価してる

作者は前回も候補にはなっていたようで、それとの対比も考慮した委員が複数いる
作品そのものに与えるんではなくて、作者に、期待値もこめて賞を与えてる
ちょっと変にも思うけど、もともとそーゆー賞だったのかな?

私は興味深い作品ではあるけど、直木賞をとるような作品ではやはりないと思う
テーマがきわどすぎるし、きわどさに対する納得感も全く提示できていない作品だから
読むに値しない、なんてことを言いたいわけでは決して無い、直木賞にはふさわしくないと言いたいだけ

でも今回読んだ選評はおもしろかったな

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