2014年10月1日水曜日

緋い記憶


高橋克彦 さん、直木賞受賞作
これはミステリというか、結構ホラーですね
しかしうまいです、ねじれた記憶のラストにはぞっとしました
膚の記憶も、食中毒の原因を探す話がどうしてあんな結末になってしまうのか
手品を見るような面白さのある短編たちです

しかし読み通すと、「記憶」というテーマに沿って作者がアイデアを搾り出すようにして書いてくれた、ある意味連作的な短編たちであることがわかります
アンソロジーではなくて、一人の作家が一つのテーマで書き重ねた作品集であることが非常に興味深く感じました。

続編も読みたいと思わせる作品集ですね

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