2018年11月7日水曜日

幻庵


百田さんの大作、図書館で予約して結構待ってやっと読めました
幻庵というタイトルではありますが内容的には日本近代囲碁史ってところ

碁の戦いに多くのページが割かれているが、碁を知らない私でさえワクワクドキドキしてしまう、百田さんの筆の冴えは見事
こういう部分はBOXのボクシング描写にも通じますね、百田さんうまいよなあ
でも途中から盤外での戦いになってきて私としては興醒めだった
登場人物も多すぎ、名前が変わったりもするので訳がわからなくなったのは私だけではないと思う

しかしそれもこれも史実に忠実にあろうとしたからなのか?
幕末の歴史背景が随所で描かれ、主人公には自分は碁を打っていて良いのだろうか??などと言わせている
本書は間違いなく囲碁の本だけど、本当に書きたかったのは囲碁を通して眺めてみた幕末の日本だったのかもしれない

私は将棋好きだけど碁は白と黒と碁盤のマス目だけで成り立つゲームで恐ろしくシンプル
それだけに奥深く面白いって事なんだろうなあ
PCソフトがあるのならやってみようかな
碁の神様の話が出てくるが、現代はAI囲碁のなかに神か降臨してますよってことなのかも?

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