2012年7月5日木曜日

王国記


満月さんです。
このシリーズは王国記ですが、王国記というタイトルの本作はシリーズ二作目になります。
赤羽さんが修道士をやめてテレジアを引き取る話と、農場での出来事が語られます。
鶏の雛が100匹以上首ちょんぱされる冒頭はさすがにうっときますね。満月さんらしいと言えばそれまでですが。

花村さんってすごく繊細な人だと思うんだが、どうしてこんなに残酷なシーンを考えつくんだろう。
「笑う山崎」という作品ですが、主人公はやくざだけど結構人情系の話で、しかし暴力シーンがものすごすぎて、複雑な読後感だったことを思い出します。
花村さんは読みたいと思う作家なんですが、好きにはなれない作家で、ここらへんが原因なんだと思います。

本作の2話目は農場での出来事というだけで何を書きたかったのかちょっとわからなかった。
テレジアは出産という大事業に取り組みそれを赤羽に押し付けながら朧は農場で彼なりに過ごすというところかな??

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