2014年5月28日水曜日

何者


朝井リョウさん。
桐島のあとで予約を入れたんだと思うけど、2013年の7月17日に予約してそのときは 484番目だった。1年弱、結構待ちましたね。

出だしは面白くない、才能ない作家が精一杯絞り出して印象的な文章を書こうとしてるのかなって感じがした。でも、表面上気持よく付き合ってる彼らの心の底が見えてきだしてちょっと怖い展開に。
スマホとかPCを道具として上手に使い、SNSでつながってることの虚しさみたいなものはよく書けてると思う。
最後に軽い爆発とどんでん返しもあって、エピローグは普通に上手くきれいにまとめたって感じかな。

主人公が最後まで爆発しないのがちょっと欲求不満ですね。我が家の長男が頭に浮かびます、イマドキの若者を描いてると言われたらそのとおりかも。
本作は朝井リョウさんが今の年齢でこそ書ける作品だったんだろうと思いますが、こういう作品って10年後に読んだらどう感じるのかなと思います。
後に残る作品って、今を綺麗に切り取ってるけどあらゆる時代に通じる普遍性を持ってる作品だと思う。前に読んだGOにはそれがあったけどこの作品には無いんじゃないかな。

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