2018年10月22日月曜日

半身


サラ・ウォーターズ
中山可穂さんがインタビューの中で好きな作家と言っていて、同じくビアン系の作家さんらしいので借りてみた

昔のイギリスの上流階級の娘さんの話、オカルトの怪しい雰囲気の中で女囚との愛が描かれ、緻密な描写もあってなかなか楽しく読ませてもらったが、ラストでモヤモヤした霧があまりにもすっきりと晴れてしまい、興醒めしてしまった
謎は謎のままで残してくれた方が余韻を楽しめたように思う

松本清張が、推理小説はどんなに文学的に書いても最後の謎解きでただの推理小説になってしまう、みたいな事を言っていたような気がするが、まあそういうことです
面白かっただけにちょっと残念

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