2013年5月10日金曜日

風が強く吹いている


三浦しをんさん。
最近ブクログなるものを良く見るようになりました。
自分が読んだ本を他の人はどう読んだのかって結構気になる、良いブログだよな。
ここの文庫本の大賞に選ばれてたのがこれ、図書館で早速検索、文庫は41人待ちだったけど単行本はすぐ予約できました。

剛速球のベタなスポーツ青春ものですが、ものすごく面白いです。
上っ面の話ではなくて細部までしっかり描きこまれてるのが読者に説得力を与えているんだと思いますが、力あるなあ、と感じました。
本番までのいろんな軋轢などを描く小説かなあと思って読んでましたが、本番だけで全体の3分の1くらいあります。
本番での10人をしっかり一人ずつ描き分けながら、なんと一人ひとり、目頭を熱くさせてくれました。これにはびっくり。

単に走るだけの小説で最後までもつのかなと思いましたけど、作者はきめ細かく面白く書き込んでくれていて、もしかしたらこれでも書き足りないくらいじゃないかなと思うくらいです。
ずっと、この作品は映画にしたら面白そうだなあと思いながら読んでましたが、なってました。
漫画にもなってたし舞台にもなってた。
それだけ多くの人が面白いと認めてるってことだな。
でも私も全く降参、素晴らしい小説でした。

ブクログですけど、文庫本の大賞というのも面白いですね。
中身は単行本と同じだと思うんだけど、文庫で安いし読んでみるか、という人もいるよね。
でも感想は単行本と一緒に読めるようにしてほしいんだがなあ。

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