2019年2月28日木曜日

童貞物語


コンプするつもりで借りた佐藤正午さんの初期の作品
やっぱ文章が上手いなあと思う
プロの作家なら当たり前かもしれないけど、こういうのは勿論訓練もあるんだろうが持って生まれたものですよね
言い回しにひねくれたところが無くて読みやすいです

村上龍の69を思い出した
佐藤版の青春グラフィティって感じかな
海藤が佐藤さんなのかなと思いながら読んだが、津田臭さはまだないですね( ´∀`)

私はこの手の作品にはちょっと弱くて、最後はぐっときました
佐藤さんの作品は純粋にお話として楽しむ、作者の意図とか想いとかそういうのはナシ、のつもりだったけど、本作はちょっと違った
というか、胸に来るものがあって嬉しかった

村上龍だけど、勿論69が先だよなあと思ってちょっと調べたら両方とも1987年の出版だった!!!
才能が溢れて漏れ出てきそうな感じだった村上龍は芥川賞を1976年に獲ってる
佐藤さんは1983年にすばる文学賞を獲って、それ以降こつこつと作家活動を続けてようやく直木賞を獲った
私は若い頃は村上龍にはまった時期があって結構読んだけど最近は読みたいと思いません
まあ、いろいろですね

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